社会的距離とは?

イタリアでは、全国的ロックダウンが施行されまもなく一ヶ月、感染拡大を阻止するため不要不急の外出を避けること、やむなく出かける際には、社会的距離を守り行動する様に、

これは、未だ毎日行われる市民保護局の会見でも繰り返し国民に対し喚起されています。

ただ何度聞いもこの言葉 イタリア語で聞いても日本語で聞いても何か違和感があり、調べてみると🧐

“個人と個人、団体と団体、団体と団体の間における親疎の程度。これが小さいほど、親近感が強く、好意的な態度となる。“ (大辞林より)

ロックダウンが始まった際の3月8日の首相令 第3条 f)項では、

f) e’ fortemente raccomandato presso gli esercizi commerciali diversi da quelli della lettera precedente, all’aperto e al chiuso, che il gestore garantisca l’adozione di misure organizzative tali da consentire un accesso ai predetti luoghi con modalita’ contingentate o comunque idonee ad evitare assembramenti di persone, nel rispetto della distanza di sicurezza interpersonale di almeno un metro tra i visitatori;

(日本語訳)商業施設では、管理者が人数制限により、或いは、別の対策によって、人が集中しない様、人と人との距離が最低でも1メートル保てる様にしなければいけない。

と書かれていて社会的距離という言葉は使われていません。

私が、薬局や市場等に出かけて経験したのは、この物理的な距離が離れると馴染の店員さんが、よそよそしく見えたり、店に入る前に並んでいる人達もなんだか不安そうで、日々この距離は、1メートルから2メートルになりと拡大され、これに比例して本来の意味での社会的距離も離れていく様な不安に陥ったのです。

人と人が物理的な距離をとることによって感染拡大を防ぎ、社会に貢献するというのは、なんとも皮肉な状況で、物理的な距離を広げる事によって、本来の意味での社会的距離は、縮まる訳です。

#distantimavicini(離れていても(心は)寄り添って)という言葉がこの人と人との距離を保とう!という喚起活動に使われていますが、

普段は、ハグしたり握手をしたり寄り添ったりという物理的に接近することによって、社会的距離は、狭まるわけですが、

今は、

物理的な距離を広げることにより他人を救う事ができ、人々の社会的距離は、縮まってくる訳です😅

世界中の人々が一丸となりこの危機を収束させた暁には、世界中にいる人々の社会的距離は、たとえ1万km離れていても、ぐっと近づくのではと思う今日この頃です😀

ローマより 竹内

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP
CONTACT YouTube
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。