自粛生活の心のケア

月曜日にロックダウンの段階的解除が始まりました。

政府に発表によると今週から約400万人が社会生活に戻り、イタリアの総労働者数(約2300万人)の20%未満ということで、大半の人が未だ不要不急の用事では外出してはいけないという状況です。

🙁私も含め、精神的には、かなり逼迫した状況だと感じています☹️

イタリア心的外傷、精神分裂研究所が、そんな私達の心のケアにとベトナム帰還兵のケアをしたことで有名な写真のバッセル バン デア コークさん、というオランダの精神科医の方のブログを紹介してくれました。(https://www.besselvanderkolk.com/blog/how-we-can-nurture-our-mental-health-during-the-covid-19)

マインドフルネスという言葉が頻繁に出てきます、調べてみると日本では、もうすでに良く知られているようですが、私は、この言葉を聞くのも初めてで、瞑想の習慣もないので、簡単な呼吸法などを試しています。少し感情のメカニズムがわかるだけでも随分と気分が楽になりました😊 よろしければ御一読下さい😊

何が心的外傷をもたらすか?

1)将来の予測ができなくなる

2)行動が制限される

3)人と人の繋がりが絶たれる

4)鈍感になる(*ナミング アウト) **社会的距離が拡大される

*ナミングというのは、自己防御のために厳しい現実から目を逸そうとする

行動だそうです。

** 注意!社会的距離といのは、物理的距離ではなく心理的な距離のことで

心が離れているという感じでしょうか、、、

5)時間の感覚を失う

6)安心感の喪失

7)生活の目標や方向性を失う

🤦‍♀️これを見た時にうわー全部当てはまると焦りました、、、🤦‍♀️🤦‍♀️🤦‍♀️

そして非常に面白いと思ったのは、

遺伝子というのが心理に大きな影響を与えているという考え方で、

彼の祖父母や両親はスペイン風邪によるパンデミックを経験が感情的遺産として彼に引き継がれているというくだりです😯

では、自然災害の多い日本で育った私とイタリア人では、コロナ禍での感情の変化も違うんだろうな🧐🧐🧐

この感情遺産は、今回の危機下で状況判断をしたりする助けになっているかもしれないし、或いは逆に、まるで古傷が痛むかのように、感情に作用するかもしれないそうです。

というわけで、それぞれの彼の提唱する解決策を見てみましょう🧐

1)将来の予測ができなくなる

閉じ込められた生活の中でも、数時間ご数日後の予定をたて、先に目を向けるようにしましょう。

例えば、オンライン飲み会やヨガのレッスン、仕事のアポというようにスケジュールを決め家族や仕事仲間と共有し、受動的にならないように気をつけましょう。

2)行動が制限される

危機に瀕すると条件反射として、なんかしらの行動で危機から逃れようとします。

逃げる、攻撃する、などなど🧐

ところが、このコロナ禍では、防御本能に従う行動をとることができません、大量の生理的な反応は、加減されるだけではなく、完全にブロックされるのです。

人間は、「この状況を変えることはできない、」と感じる時、心的外傷を受けるそうです。

では、そうすれば良いのでしょうか?

私達の身体の中に自己防御の為のエネルギーが消費出来ずに溜まっていると考えると、このエネルギーを消費するようにすれば良いのです。

料理をする、家事をする、人の世話をする、躍る、歌う、常に創作的でいられるように努力しましょう。

3)人と人の繋がりが絶たれる

人間は、それぞれの脳や身体がお互いに影響を与え生きている社会的動物です。

他人とのつながりがない状況が長続きすると、今起こっていることは、現実ではないんじゃないかと思ってしまうことがあります。

過去にパンデミックが起きた時には、遠くの人と繋がることは出来ませんでしたが、今は、ビデオト-クで、一緒にゲ-ムをしたり料理をしたり、歌ったりすることも出来ます。

顔を見たり、視線をあわせたり、声を聴いたりという刺激が脳に伝わることにより人と繋がりをもっているというのを実感します。

誰かに見らていることにより、自分は存在しているんだという実感を取り戻すことにもなります。

感情を誰かと共有することにより自分の感情に気付き、自分自身を励ます機会にもなります。

🤩ビデオト-クで身体や心をイキイキさせましょう!

4)鈍感になる(*ナミング アウト) **社会的距離が拡大される

難局において、感情を押し殺すというのは、自己防御反応のなせる業です、霧がかかったような、錯乱した状態でネガテイブな感情が入り込まないようにするわけです。

現実から逃避するために、人との接触をたったり、受け身の状態になったり、無気力な状態が長期化すると非常に危険です。(テレビやビデオゲームに没頭する、薬の使用、暴食、受け身なソ-シャル利用)

🧐では、ナミングから脱出するにはどうすればよいのでしょうか?

まず、自分の精神状態を把握する

感情がどのように変化しているか?どのような反応が起きているのか?を客観的にみつめる。

自分の精神状態を把握できないと、外部からの刺激に対して無闇に恐れたり、怒ったり、イライラしてしまいます。

👇

感情の経験が把握できれば、それをコントロールする方法を見出すことができます。

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自分の感情や思いの変化を友人や治療医師と共有し、それを認識し受け入れる手伝いをしてもらいましょう

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瞑想をする

ただし瞑想をする習慣がない人にとって今の状況で瞑想を始めるのは難しいかもしれません😢

瞑想によりマインドフルネス(いまこの瞬間の体験に意識をむけ、評価をせずに、とらわれのない状態でただ観ること。)になり、更にあるがままの自分を肯定的に受け入れる心理状態(セルフ.コンパッション)まで発展させることが出来れば、自分の精神状態を受け入れるのにとても有効的です。

感情の経緯を探索すると、

ポジティブな部分だけでなくネガティヴな部分も見せられ全てを受け入れるのは、容易でははありません。ただ、”怒り”という感情も、耐え難い感情を乗り越える為に必要であたっかもしれないということを理解すると受け入れ易くなると思われます。

5)時間の感覚を失う

心的外傷を受けると、時間の感覚を失うことがあります、未来を見ることができず、永遠に苦しみが続くんではないかと思ってしまいます。

🧐未来に目を向けるようにするには、今というのを認識しることから始めます。

やはり瞑想が友好的です、評価することなく自分の感情がどの様に変化したか見つめます。

私たちは、生物だということを思い出して下さい。

座った状態でじっとして呼吸をすると身体は常に変化していることに気がつきます😊

多種多様な感覚や感情が現れ、色々な考えが次々と浮かんできます、意識を呼吸と身体の状態に集中すると、感情や感覚、考えが変化していくのがわかります。

この経験により脳は私たちが生物であることを思い出し、体内時計を認識します。

全てのものが時間の経過と共に変化する、窓から入ってくる光、自分のイメージ、呼吸、痛みなど。

6)安心感の喪失

安心感というのは、皆が必要で、一人でいる場合にも、他の人といるときにも必要です。

🧐何が自分に安心感を与えてくれるかを認識しておくことが大切です。

あるジャンルの音楽かもしれませんし、ある種の本?何があなたの心を穏やかにしてくれますか?

そして、人間にとって最も安心感を与えてくれるものといえば、ハグしたり、優しく寄り添ってくれたりという人との接触です、一緒に住んでいる人に優しくしてあげましょう!

🧐しかしながら、自分自身とコンタクトをとる必要があるときには、一人きりになることが必要です、家の中で場所や時間を決めてプライベートな空間を設けましょう。

一人で住んでいる人にとっては、厳しい状況ですが、人と接触した時の温かみを感じるようなエクササイズを見つけましょう。

by Midori

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